研究室と教員紹介
山田 あすか
教授 博士(工学)
建築・環境計画研究室
建築・環境計画研究室
建築や都市空間の環境のあり方は、人の生活を助けたり、また損ねたりすることがあります。この研究室では特に、こどもや高齢者、障碍をもつ人々への環境によるサポートや、都市空間における人々の行動特性などについて、研究をしています。
教員プロフィール
- 教員名
- 山田 あすか 教授
- 所属学会
- 日本建築学会 / 日本医療福祉建築協会 / 人間・環境学会 / 本都市計画学会 / こども環境学会 / 日本保育学会 / 日本学童保育学会
- 学位
- 博士(工学)
- 学歴・職歴
- 2005年3月 東京都立大学大学院工学研究科建築学専攻 博士課程修了
2005年4月〜2006年3月 日本学術振興会 特別研究員(PD)
2006年4月〜2009年9月 立命館大学理工学部建築都市デザイン学科 講師
2009年10月〜 現職 - 専門分野
- 建築計画(医療・福祉建築,居住空間,都市空間)、環境行動
- 担当科目
- 地域施設計画 / 建築都市デザイン / デザイン・パフォーマンスⅣ / ワークショップ / 特別研究・設計 / 都市空間解析論,他
- 受賞歴
- 平成13年/2001 11月26日 日本医療福祉建築協会主催 高齢者ケア施設設計競技入賞:『畑楽-HATARAKU-』
平成20年/2008 1月 財団法人住宅総合研究財団 研究選奨:『居宅の延長としての宅老所の現況と展望に関する研究 —地域性による位置づけとニーズの相違に着目して(研究代表者)』
平成21年/2009 4月 日本建築学会奨励賞:『知的障害者入所更生施設における入居者の生活様態と固有の居場所に関する研究』
平成21年/2009年11月 三井住友海上福祉財団研究賞(高齢者部門):『小規模生活単位型特別養護老人ホームにおける空間構成と入居者の生活様態の関係(日本建築学会計画系論文集 No.629,pp.1477-1484,2008.07)』 - 著書・論文
- 山田あすか,『ひとは,なぜ,そこにいるのか —「固有の居場所」の環境行動学』,青弓社,2007年2月
日本建築学会編,『認知症ケア環境事典』,ワールドプランニング,2009年3月
川﨑寧史,山田あすか 編著,『テキスト建築計画』,学芸出版社,2010年2月
山田あすか,上野淳,登張絵夢:保育所における園児の居場所の展開と活動場面の抽出方法に関する考察 -保育所におけるこどもの生活行動特性と居場所に関する研究(その1),日本建築学会計画系論文集 NO.580,pp.57-64,2004年6月
山田あすか,上野淳,登張絵夢:園児の固有の活動場面の成立に影響する環境要素の分析 -保育所におけるこどもの生活行動特性と居場所に関する研究(その2),日本建築学会計画系論文集 NO.587,pp.49-56,2005年1月
山田あすか,上野淳:知的障害者入所更生施設における入居者の生活様態と固有の居場所に関する研究,日本建築学会計画系論文集 NO.588,pp.71-78,2005年2月
山田あすか,上野淳:痴呆性高齢者グループホームにおける環境と入居者の固有の居場所の変容に関する研究,日本建築学会計画系論文集,NO.592,pp.93-100,2005年6月
山田あすか,上野淳:グループリビング型知的障碍者入所更生施設における居室及び共用空間の設えと入居者の滞在に関する研究,日本建築学会計画系論文集 NO.595 pp.57-64,2005年9月
山田あすか,上野淳:保育所における園児の居場所の反復性に関する研究,日本建築学会計画系論文集 NO.602,pp.35-42,2006年4月
山田あすか,上野淳:こどもと家族の利用実態に基づく小児病棟プレイルーム改修における調査・デザインと検証,日本建築学会技術報告集 第25号,pp.219-224,2007年6月
山田あすか,佐藤栄治,佐藤将之,樋沼綾子:幼保一体型施設における運営様態,混合保育,活動場所の変遷に関する研究,日本建築学会計画系論文集 No.625 pp.543-550,2008年3月
山田あすか,濱洋子,上野淳:小規模生活単位型特別養護老人ホームにおける空間構成と入居者の生活様態の関係,日本建築学会計画系論文集 No.629,pp.1477-1484,2008.07
山田あすか:民家改修型認知症高齢者グループホームにおける空間構成と入居者の滞在場所に関する研究,日本建築学会計画系論文集 第74巻 第638号,pp.781-790,2009.04
山田あすか,佐藤栄治,讃岐亮:小規模保育拠点運営者による子育て環境としての都市環境評価に関する研究 −世田谷区・家庭保育福祉員と京都市・昼間里親を対象として−,日本都市計画学会 都市計画論文集 No.44-3,pp.175-180,2009.10 - 研究室URL
- http://blog.goo.ne.jp/yamadaasukalab
研究事例
【こども】施設の運営形態・建築形態と園児の活動実態からみた保育施設の規模計画
【こども】コーナーのつくりこみと規模の観点からみた学童保育施設の計画に関する研究
【こども・都市】都市環境資源と連携した保育サービス拠点計画による子育て環境の構築
【こども・医療】患児・家族・医療看護の視点からみた小児療養環境評価基準の策定
【高齢者・障碍者】空間構成と入居者の生活様態からみた高齢者や障碍をもつ人の生活の場の構築に関する研究
【こども・障碍者】特別支援幼児施設/学校における幼児・児童の行動特性と居場所の選択に関する研究
【高齢者・都市】高齢期の暮らしを支える都市環境のあり方 −高齢者が地域に住まうための居住環境と都市環境に関する研究
【都市】都市のオープンスペースにおける環境行動に関する研究
研究室の生活
研究のテーマは、各自が教員との話し合いを経て自由に決定します。そのため各自が、それぞれの独自のテーマに取り組んでいます。研究室で寝泊まりする学生もいれば、フィールドに出たまま帰ってこない学生もいたり・・それぞれです。ゼミは前期は週1回ペース、後期は個別に必要に応じて行います。
卒業生の進路
進学のほか就職先は、公務員、ゼネコン、設計事務所、インテリアデザイン、コンサルタント、ハウスメーカー、変わったところでプラント建設などです。
研究室希望の方へ
この研究室では,研究(設計)には社会的な意義と、取り組む本人にとっての意義と両方を求めます。社会をよりよい方向に導くための研究を通して、社会との接点を意識し、思考の方法を身につけ、それを表現する。この研究室はそのための場です。熱意のある方をお待ちしています。