研究室と教員紹介
百田 真史
教授 博士(工学)
建築環境工学・建築設備研究
百田研究室
「建築の空調から地球環境に貢献できることとは?」社会の要求を的確に反映したテーマで、手法提案(企画)、社会還元(プロデュース)という一貫した経験を積み、自身(自信)の「レベルアップ」を実感できる研究室です。
教員プロフィール
- 教員名
- 百田 真史 教授
- 所属学会
- 空気調和・衛生工学会 / 建築学会
- 学位
- 博士(工学)
- 学歴・職歴
- 1999年度 : 東京電機大学 工学研究科 建築学専攻 博士後期課程 満期退学
2000年度 : 東京電機大学 博士(工学) 取得
2001〜2004年度 : 東京理科大学 理工学部 建築学科 助手
2005年度 : 東京電機大学 工学部 建築学科 助手 , (独) 国立環境研究所 客員研究員
2006年度 : 東京電機大学 工学部 研究員・非常勤講師, 東京理科大学 理工学部 建築学科 非常勤講師, (財)建築環境・省エネルギー機構 研究員
2007年度 : 東京電機大学 未来科学部 建築学科 講師
2008年度〜 : 東京電機大学 未来科学部 建築学科 准教授 - 専門分野
- 建築環境工学・建築設備
- 担当科目
- 熱環境, 光環境, 建築環境工学基礎, コンピュータ基礎及び演習, 建築環境形成技術論, 設計パフォーマンスⅡ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅵ・Ⅶ
- 受賞歴
- 第43回空気調和・衛生工学会 学会賞技術賞 「熱媒過流量制御システムの開発」2005年5月 空気調和・衛生工学会
平成17年度 空気調和・衛生工学会大会 優秀講演奨励賞「省エネルギー技術を複合導入したオフィスビルの運転実績に基づく評価」2005年12月 空気調和・衛生工学会
第44回空気調和・衛生工学会 学会賞技術賞「日建設計 東京ビルの空気調和・衛生設備」2006年5月 空気調和・衛生工学会
第8回日本建築家協会(JIA) 環境建築賞 優秀賞(一般建築部門)「日建設計東京ビル」2007年10月、日本建築家協会(JIA)
平成21年度ヒートポンプ・蓄熱システム運転管理などの改善事例 努力賞「日建設計東京ビル:長期実測データに基づいた熱源機調整と運転管理方法による氷蓄熱システムの効率及び負荷率の向上」2009年9月、財団法人 ヒートポンプ・蓄熱センター
第48回空気調和・衛生工学会 学会賞論文賞地域冷房に用いる氷水搬送方式に関する基礎的研究 第2報ブロックアイスの熱的有効性と熱交換速度予測に関する実験的検討」2010年5月 空気調和・衛生工学会
空気調和・衛生工学会 第12回 特別賞「十年賞」晴海アイランドトリトンスクエアにおける街ぐるみのライフサイクルマネジメント 2012年5月 空気調和・衛生工学会
第15回電力負荷平準化機器・システム表彰「経済産業省資源エネルギー庁長官賞」東京電機大学 東京千住キャンパス 2013年6月 一般社団法人ヒートポンプ・蓄熱センター
「第54回BCS賞」 東京電機大学 東京千住キャンパス(100周年記念キャンパス)2013年11月 一般社団法人日本建設業連合会
平成25年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰 東京電機大学東京千住キャンパスにおける省CO2エコキャンパスの実現 2013年12月 環境省
第5回サステナブル建築賞 「国土交通大臣賞」 東京電機大学 東京千住キャンパス 2014年2月 一般財団法人建築環境・省エネルギー機構
環境設備デザイン賞 入賞 BE賞 「東京電機大学 東京千住キャンパス」 2014年4月 社団法人建築設備綜合協会
空気調和・衛生工学会 第14回 特別賞「十年賞」 日建設計 東京ビルの継続的な調査・解析に基づく運用改善 2014年5月 空気調和・衛生工学会
空気調和・衛生工学会 第11回 功績賞 エネルギーシステムのエネルギー効率評価ガイドライン -地域エネルギーシステム編- 2014年5月 空気調和・衛生工学会
空気調和・衛生工学会 第53回 学会賞 技術賞 「東京電機大学 東京千住キャンパス」2015年5月 空気調和・衛生工学会
空気調和・衛生工学会 第12回 功績賞 BEMS におけるポイント名称表記方法 -ビル管理システム委員会 BEMS ポイント名称標準化小委員会- 2015年5月 空気調和・衛生工学会
- 著書・論文
- 論文:合計約100本弱(共著含む)
著書:
「蓄熱式空調システム 計画と設計」 2006年7月、空気調和・衛生工学会
「動力・熱システムハンドブック」2010年1月、朝倉書店
特許:(共同出願)
特願 2007-277301、出願日:2007年10月25日 「氷水搬送システム」
特願:2007-147626、出願日:2007年6月4日 「氷蓄熱システム」
特願 2009-191864、出願日:2009年8月21日 「水蓄熱システム」
研究事例
「研究室内で実施中の研究開発」
(カッコ内は協力・関係者)
・縦型蓄熱槽の実用化に関する研究(エネルギー会社+サブコン)
・高密度冷熱ネットワークの研究開発(経産省+サブコン)
・高効率製氷機に関する研究開発(エネルギー会社+サブコン)
・空調の省エネ化と室内環境保持の両立に関する研究(厚労省)
・省エネビルの運用実態解析と省エネ提案(設計会社+計測器メーカー)
・地域冷暖房の運用実態解析と省エネ提案(エネルギー会社)
・地域冷暖房の熱損失に関する研究(エネルギー会社+サブコン)
・空調用簡易型熱量計の研究開発(計測器メーカー)
「学内外関係者と実施中の研究・業務」
・業務用建築物のための消費量評価手法に関する基礎的調査(国交省・学会)
・地域冷暖房の普及促進に関する検討(学会)
・中小ビルにおけるBEMS(ビルエナジーマネージメントシステム)導入に関する検討(学会)
・設備技術者のための教材作成(学会)
・IEA(国際エネルギー機関)におけるPCMを用いた冷房に関する検討(財団法人)
・高密度/躯体蓄熱に関する勉強会(財団法人)
・webによるヒートポンプと蓄熱に関する教材作成(財団法人)
・建築環境工学に関する海外文献調査(学会)
・氷蓄熱システムの設計用基礎資料作成(エネルギー会社)
・東京都内の地域冷暖房の省エネルギー化に関する検討(東京都)
「過去の研究開発」
・オフィスビルにおける外皮による省エネルギー化に関する研究
・自律応答型調光ガラス導入建物における効果の実証
・エレクトロクロミックガラスによる日射遮蔽に関する研究
・空調冷熱源システムの運転実態と最適化改善手法に関する研究
・CO2排出量削減のための空調機器の自動制御システム開発に関する研究
・地域エネルギーシステムの総合評価手法に関する提案
・窓の日射遮蔽性能の簡易計測法に関する研究
研究室の生活
着実なレベルアップのために、テーマ毎に定期的な打ち合わせを行っています。その時に、次回打ち合わせまでの課題抽出・スケジュール確認を行い、次回までは学生の自主性と責任感に任せて研究を進めていきます。忙しい研究室であることは間違いないですが、社会に出る前段階として、実際に活躍している社会人との交流を通して、本当の実務(文科省上インターンシップには認められませんが)を経験することが可能です。もちろんプレ社会人として、実務を通して人脈を広げることも今後の人生を豊かにすることでしょう。
卒業生の進路
大学院の卒業生は、エネルギー会社・ゼネコン・サブコンなどの建築設備分野で活躍しています。
学部の卒業生の多くは、設備分野など幅広く現場で活躍しています。
研究室希望の方へ
本研究室は学外の実務者との繋がりが多く、研究に際しては社会人同様のレベルとスピードで研究開発を行っています。研究成果は社会にフィードバックされ、未来に向けて普及促進されます。これらを通して経験する学生の間の経験は、一生のアドバンテージとなって続きますので、社会に出て活躍したい学生は一度研究室を覗いてみてください。
現時点での成績は気にしなくても構いません。知識なんてものは後付けできますから。それよりも大切な自主性と責任感を、社会勉強を通して伝えたいと思います。 研究や設計は教えてもらうものではありません。自身が行って他者に意図を持って伝えるものです。最新の結果は私も分かりませんし、逆に教えて貰いたいと思っています。そういった意味で、お互いが高めあいつつ、ワイワイ騒げる仲間が集う場となればと思います。