研究室と教員紹介
笹谷 真通
教授・博士(工学)
建築構造研究室
建築構造研究室
建築構造は近年の社会的なニーズから、構造設計の多様化が求められ、その一つの可能性として、鋼材・コンクリート・木材・その他異なる素材を組み合わせたハイブリッド構造が注目されています。
当研究室では構造解析や実験を通して、建築ハイブリッド構造の力学的性状および構造設計手法に関する研究を行います。
教員プロフィール
- 教員名
- 笹谷 真通 教授
- 所属学会
- 日本建築学会、日本建築構造技術者協会、日本コンクリート工学会
- 学位
- 博士(工学)、一級建築士、構造設計一級建築士
- 学歴・職歴
- 学歴:
1993年3月 東京電機大学工学部第一部建築学科卒業
1995年3月 東京電機大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了
2016年7月 博士(工学)取得
職歴:
1995年4月より建設会社設計部を経て、2000年10月よりオーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ・ジャパン・リミテッドで構造設計を担当
2017年4月より東京電機大学未来科学部建築学科准教授
2022年10月より東京電機大学未来科学部建築学科教授
その間、東京藝術大学美術学部建築科および東京電機大学未来科学部(工学部)建築学科にて非常勤講師を担当
- 専門分野
- 木と鋼のハイブリッド構造/耐震設計/構造計画/構造解析
- 担当科目
- 建築ハイブリッド構造論/建築構造解析論/鉄筋コンクリート構造/ 材料・構造実験/設計パフォーマンス/ワークショップ
- 受賞歴
- 白河市図書館(2013年東北建築賞、2013年福島建築賞など)
高島屋大阪新本館( 2011年BCS賞など)
東北大学青葉山キャンパス(2012年東北建築賞、BCS賞、第15回公共建築賞)
無量光 明円寺納骨堂(2017年環境建築賞優秀賞、2017年日本建築学会作品選集 ) - 著書・論文
- <主な論文>
・笹谷真通,高野均,立花正彦,中野清司:「支圧座金を用いた鋼構造露出型柱脚の固定度に関する実験的研究」日本建築学会構造工学論文集. B 41B, 603-612, 1995-03-20
・笹谷真通:「鋼板挿入型ボルト接合部を用いた木質ドーム型構造の力学性能に関する研究(その1)鋼板挿入型ボルト接合部実験およびトラス壁実験」日本建築学会構造工学論文集. Vol.62B(2016年3月)
・笹谷真通,原田喜秀,河野光邦,立花正彦:「鋼板挿入型ボルト接合部を用いた木質ドーム型構造の力学性能に関する研究(その2)ドーム型構造の構造特性係数の推定方法の提案」日本建築学会構造工学論文集. Vol.62B(2016年3月)
・笹谷真通,芥川豪,後藤一真,藤原圭吾,立花正彦:「スタックラミナパネルを用いた木・鋼ハイブリット耐震壁工法の開発」日本建築学会技術報告集 第21巻 第49号,P1037-1042
<主な著書>
・新しい建築空間―ハイブリッド構造の新展開―(新ハイブリッド構造建築の事例分析と設計課題に関する小委員会・報告書)、平成21年3月、財団法人日本鋼構造協会、JSSCテクニカルレポートNo82 、2009(共著)
・鋼・木ハイブリッド構造の設計施工技術資料、平成24年3月、財団法人日本鋼構造協会、JSSCテクニカルレポートNo95 、2012(共著)
・Arup Japan-建築のトータル・ソリューションをめざして-(共著、200904、pp82-101)
・構造フォルムとシステム(北京国家体育中心)(建築技術2009 February No.709, pp126-127)
・構造デザインの系譜(所沢市民体育館)(建築技術2009 August No.715, pp180-181)(共著)
・白河市図書館(建築技術2011 November No.742, pp30-32)(共著)
・東北大学青葉山キャンパスセンタースクエア(建築技術2012 Febrary No.745, pp40-43)(共著)
・ 東北大学青葉山キャンパスセンタースクエア(建築技術2015Oct No.788, pp132-133)(共著)
・みんなの森ぎふメディアコスモス(新建築2015年9月号)(共著)
・みんなの森ぎふメディアコスモス(建築技術2016年2月号)(共著)
- 実験や解析から建築構造のメカニズムを解く!
- <研究事例> 鋼と木のハイブリッド接合部の力学的性状に関する実験的研究およびドーム型構造の構造設計への適用、スタックラミナパネルを用いた木・鋼ハイブリット耐震壁の開発 <研究室の生活> 当研究室では構造解析や実験を通した研究を行うため、特に構造実大実験を実施するときには、建設技術研究施設(千葉ニュータウンキャンパス内)での活動も行うことがあります。ここで解析と実験の両側面から得られる結果を比較しながら、教員とだけではなく、OB・先輩・同期や学外の専門家と議論することにより、さらに現象への理解を深めていきます。 <卒業後の進路> 大和ハウス/戸田建設/アトラス設計事務所 <研究室希望の方へ> 卒業前の最終年次に行う研究室での研究活動は、ただ研究や設計をする場というだけではなく、仲間とともに過ごす学生時代最後の大切な時期になります。時には大変なこともあるかもしれませんが、仲間と助け合いながら真剣に取り組んだ経験は、社会に出てからの一生の宝物になります。当研究室はそのような仲間との場を、学生のみなさんに提供できればと思っています。