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研究室と教員紹介

小笠原 正豊

小笠原 正豊

教授・博士(工学)

建築設計生産研究室

設計設計生産研究室

「設計」を通じて新しい価値を生み出す
本研究室では、「設計」を企画・設計・施工・運用とつながる建築生産の一部として位置づけ、「設計」のあり方について研究を進めています。「設計」には円滑なコミュニケーションを前提とした情報共有が必須であり、進歩の目覚ましいデジタル技術が「設計」のあり方を変えつつあります。研究室では、環境シミュレーションやVRを活用した研究とともに、設計意図と実現した建築物の比較調査や、構工法やアップサイクルに関する調査、設計分業および協業に関する研究を進めています。留学生も積極的に受け入れています。

Exploring Architecture with 'Design'
In our lab, we focus on 'design' as a key part of making buildings, from the first idea to the final construction. We're studying what 'design' should really be like. It's important for us to share ideas and communicate well, as this helps our 'design' work, and new digital tools are changing how we do this.
We're looking into different ways of planning and building, focusing on modern, factory-made architecture and DfMA (Design for Manufacturing and Assembly), which helps make building more efficient. We're also interested in how teams work together in designing buildings. Plus, we use new tech like environmental simulations, VR (virtual reality), and MR (mixed reality) in our studies to see how they can improve architecture.
Our laboratory welcomes international students with open arms.

用 "设计 "探索建筑
在我们的实验室中,我们将 "设计 "作为建筑施工的关键部分,从最初的构思到最终的施工。我们正在研究 "设计 "到底应该是什么样的。对我们来说,分享想法和良好沟通非常重要,因为这有助于我们的 "设计 "工作,而新的数字工具正在改变我们的工作方式。
我们正在研究不同的规划和建设方式,重点是现代工厂建筑和有助于提高建筑效率的 DfMA(制造和装配设计)。我们还对团队如何合作设计建筑感兴趣。此外,我们还在研究中使用环境模拟、VR(虚拟现实)和 MR(混合现实)等新技术,以了解它们如何改进建筑。我们的实验室张开双臂欢迎国际学生。

教員プロフィール

教員名
小笠原正豊 教授
所属学会
日本建築学会
学位
博士(工学),一級建築士,NewYork州登録建築家
学歴・職歴
1994年 東京大学工学部航空宇宙工学科卒業
1996年 東京大学工学部建築学科卒業
2000年 ハーバード大学デザイン大学院建築学科修了
2000年-2004年 ペイ・コブ・フリード アンド パートナーズ(NY)勤務
2004年- 小笠原正豊建築設計事務所設立
2013年-2017年 東京大学生産技術研究所特任助教
2017年- 東京電機大学未来科学部建築学科着任
2017年 東京大学工学部 博士(工学)「設計分業マトリクスを用いた設計プロセスのマネジメントに関する基礎的研究」
2019年- 東京電機大学未来科学部建築学科准教授
2022年- 東京電機大学未来科学部建築学科教授
専門分野
設計論,設計のマネジメント
担当科目
建築設計製図,建築構法,建築生産,デジタルデザイン
受賞歴
2023年
American Institute of Architects The 2023 AIA International Design Awards, Commendation for Interior Architecture
Tokyo's Silent Remembrance

2021年
Hong Kong Design Centre DFA Design for Asia Awards 2021 Bronze Award
Redefining Public Restrooms

2017年
American Architecture Prize 2017, American Architecture Prize Honorable Mention,
A weekend house with Mt. Fuji view

2013年
日本建設業連合会 第54回BCS賞 MIHO美学院中等教育学校 チャペル
受賞者: I. M. Pei, io Architects, 小笠原正豊建築設計事務所
著書・論文
小笠原正豊:仕様分類体系の国際比較に関する一考察: 米国MasterFormat®および英国CAWS と日本の公共建築工事標準仕様書を対象として、日本建築学会計画系論文集,86(782), 1252-1261, 2021.04

Masatoyo Ogasawara : THE TASK DISTRIBUTION OF DESIGN TEAMS IN THE JAPANESE ARCHITECTURAL PROJECTS
Comparison with the United Kingdom and the United States, JOURNAL OF ASIAN ARCHITECTURE AND BUILDING ENGINEERING, 2021.02

Masatoyo Ogasawara, Tomonari Yashiro : A Comparative Study of the Design Process in General Construction Companies and Design Firms in Japan, Journal of Asian Architecture and Building Engineering, Volume 17 (2018), Issue 1, Pages 31-38

小笠原正豊,野城智也:アーキテクト間の分業に関する基本的考察-米国建築プロジェクトにおけるMatrix of Responsibilitiesを研究対象として,日本建築学会計画系論文集,第82巻,第738号,pp.2029-2039,2018.1

田澤周平, 濱地和雄, 小笠原正豊, 岩松準, 志手一哉, 蟹澤宏剛, 平野吉信, 安藤正雄:米国におけるIntegrated Project Delivery (IPD)に関する研究 Hanson Bridgett社のIPD標準約款の分析,第33回建築生産シンポジウム論文集,pp.17-27-24,2017.7

小笠原正豊,野城智也:専門工事業者による設計協力に関する基本的考察-日米エレベータ設計をケーススタディ対象として,日本建築学会計画系論文集,第82巻,第734号,pp.1009-1019,2017.4

小笠原正豊,野城智也:大臣認定に基づく特殊な技術的知識の所在についての一考察,第32回建築生産シンポジウム論文集,pp.153-160,2016.7

小笠原正豊,吉田敏,野城智也:組織設計事務所における設計分業体制に関する基本的考察-日米建築プロジェクトをケーススタディ対象として,日本建築学会計画系論文集,第81巻,第722号,pp.991-999,2016.4

小笠原正豊,野城智也:設計監修業務の記述方法についての一考察-東京大学新図書館計画をケーススタディ対象として,第31回建築生産シンポジウム論文集,pp.109-114,2015.7

小笠原正豊,野城智也:あいまいな要求機能を顕在化させる手法についての一考察-東京大学新図書館計画をケーススタディとして,第30回建築生産シンポジウム論文集,pp.205-210,2014.7
卒業研究テーマ例
環境シミュレーションの利用に関する研究  VRを利用した空間印象評価に関する研究  建築構工法に関する研究
研究室URL
https://masatoyo.com
メールアドレス
masatoyo@mail.dendai.ac.jp
研究事例

【環境シミュレーション】風,光,音,
【VR/MR/画像解析】照明,ファサード,アイトラッキング,色彩,ホロレンズ
【構工法・生産】建築部位,設計意図,国際比較,アップサイクル,建材, DfMA,BIM,PPVC,MMC
【そのほか】ランドスケープ,景観,設計意図,

シミュレーションによる環境解析

FlowDesigner・Grasshopper (Ladybug/Honeybee)・Climate Studioといった環境シミュレーションソフトウエアによって導かれた数値は、必ずしも正確であるとは限らないため、可能な限り実測により確認します。シミュレーションによって得られた環境に関する情報を前倒しで「設計」にフィードバックすることは、最終的に完成する建築物の環境向上につながります。

建築分野への画像処理技術の応用

建設産業では、業務が人依存になりがちで生産データをうまく蓄積・活用できていない問題が指摘されています。一方で近年情報処理技術が向上し、人工知能を開発する土壌が急速に整いつつあるあります。他大学とともに参加している建設テックゼミでは、写真・図面・工程・書類を建築生産におけるメインデータと位置付け、デジタルによる建設産業の効率化を目指して試行錯誤を進めています。

研究室の生活

学部:興味のある対象を調査しつつ論文を進める「研究」的なアプローチと、設計製図の延長として設計を昇華させる「スタジオ」的なアプローチ、どちらが自分に向いているか分からない人も多いと思います。4年の後期に特別研究II/特別設計IIのどちらを選択するか、3年後期・4年前期におけるゼミを通じて相談します。特別研究テーマは、各自が教員との話し合いのもと自由に決定します。ゼミは週1回ペースです。

修士:小笠原研究室では、およそ半分が「研究コース」半分が「スタジオコース」を選択しています。いずれのコースにおいても、学部や修士での研究テーマを建築学会やシンポジウム等で発表すること、および、建築設計国際実習およびデジタルデザインを選択することを推奨しています。

研究室希望の方へ

この研究室では「デジタル」「海外」「設計情報(企画・設計・施工・運用)」「建築生産」を主要研究領域として位置付けています(その他の領域についても受け入れているので相談してください)。研究手法は必ずしも確立したものではなく、試行錯誤を通じて学んでいくことになります。新しいことに率先してチャレンジし、視野を広げたい熱意のある方をお待ちしています。

Our laboratory welcomes international students with open arms. For those interested in applying to our graduate program, proficiency in Japanese at the N2 level or English at the CFRE B2 level is a prerequisite. If this requirement is not met, we offer an alternative pathway: applicants can join as researchers for a six-month period, allowing them to gain valuable experience and potentially enhance their language skills during this time.

我们的实验室张开双臂欢迎国际学生。对于有兴趣申请我们研究生项目的学生,日语达到 N2 级或英语达到 CFRE B2 级是先决条件。如果达不到这一要求,我们还提供另一种途径:申请者可以作为研究员加入我们的实验室,为期六个月,在此期间他们可以获得宝贵的经验,并有可能提高自己的语言技能。

卒業生の主な就職先

卒業生は、建築の設計・施工のみならず、様々な分野にて活躍しています。研究室内やOBOGとの会話を通じて、自分に適した就職先を検討します。施工管理職以外は、大学院進学を推奨しています。
(意匠設計)JR東日本、西松建設、高松建設、など
(設備設計)梓設計、NTTファシリティーズ、など
(施工管理)大成建設、大林組、前田建設、など
(ファシリティマネジメント系)JRビルテック
(コンストラクションマネジメント系)ジョーンズ ラング ラサール
(デジタル系)LIXIL

過去の卒業研究・修士論文・修士設計リスト

2023年度
(修士論文)
内田英寿:音響解析ソフトウェアの利用による音場予測に関する研究―室内音場を対象として―
片岡快斗:BIMオブジェクトの形状変化とホスト依存に関する研究―NBSのBIMライブラリを調査対象として―
(修士設計)
安生道起:単身者を対象とした商店街居住の提案―居住による街並みの変容―
菅谷照間:モビリティ導入による団地改修-府中市でのライフスタイルの提案-
(卒業研究)
小林律然:MRを用いた測定ツールに関する研究-スケール感の育成を目的として-
染谷海斗:「まちなか」の定義についての研究─J-STAGE内における日本建築学会計画系論文集及び技術報告集を対象として─
高橋昇吾:竹を活用した混構造に関する事例の整理と分析
田邊啓太:人口増加と下水道整備の変遷に関する研究─埼玉県の下水道事業による調査─
田村祐:駅空間における視線解析手法の提案と有効性の検証
中村大志:ALC構工法の変遷に関する研究─阪神淡路大震災前後に着目して─
仲谷郁志:環境に配慮したオフィスチェアの設計手法について
藤田大翔:ガラス張り建築における空の色彩との同化の研究―東京電機大学を対象として―
梁川桜輔:計画段階時と竣工時における防風植栽の効果比較に関する研究─東京電機大学千住キャンパスを対象として─
孫驍SUN XIAO:王澍の建築における古材を適用した壁に関する研究─寧波博物館の瓦爿墙を事例として─

2022年度
(修士論文)
池田瀬時:REVIT INSIGHTとBESTを用いたエネルギー解析結果に関する比較研究―オフィスビルを対象として ―
岡本衛:デジタルアーカイブおよび部分保存を用いた近代建築の保存に関する研究 ―東京・千住大黒湯を対象として ―
三部玲子:指定管理者制度を導入した公立図書館における運営の連携体制に関する研究―足立区、練馬区に着目して ―
宮元竣也:公共建築の提案型建築設計競技の募集要項に関する研究―地方自治体におけるプロポーザル方式を対象として ―
(修士設計)
吉川未来:盆栽によるコミュニティの形成─大宮盆栽町会館を対象として─
(卒業研究)
徐涵 XU HAN:中国におけるPPVCの適用状況に関する研究
今門風馬:同一景観の類型化にみる景観構成要素に関する研究─『桜島 view spot 77』における桜島景観を対象として─
岩本珠里亜:回遊空間における経路選択に関する研究─金沢21世紀美術館の実空間とVR空間を対象として─
加藤翔太:建築の設計検討手法に関する比較研究ー図面、3Dモデル、模型、MRを用いた配置検討―
駒林里穂:3次元データの活用法に関する研究─3Dスキャンとフォトグラメトリを対象として─
鈴木郁也:客船ターミナルの待合空間に関する研究―配置形態や周辺機能の比較分析を通じて―
竹島陽祐:民間活用による都立公園のカフェに関する研究
谷本遥:横浜港埋立地開発による風環境の変化に関する研究─本町小学校の風環境を対象としたCFD解析を通して─
椿未来:競馬場と周辺地域との境界に関する研究─中山競馬場および大井競馬場を対象として─
永島一輝:セキスイハイムのユニット構法に関する研究─M1とM3を比較対象としてー

2021年度
(修士論文)
仲山千文:シミュレーションを用いた図書館におけるトップライトの採光手法に関する研究─円筒型トップライトと反射型トップライトを対象として─
(修士設計)
伊藤万由:都市における河川と新しい街づくりの提案-品川区立会川にて親水と浸水をテーマに-
川原田健人:地域コミュニティの向上を目指した水害に強いまちづくり─巡回型公共サービス・ネットワークの構築─
齋藤貴広:母子世帯を対象とした多世帯居住空間の提案-世帯間での自助的繋がりを持つコミュニティの形成-”
(卒業研究)
内田英寿:間仕切り設置時の音の影響に関する研究─CFDよる音響解析と実測を対象として─
嶋﨑敦也:視線の偏りが立体空間の選好判断に与える影響に関する研究
菅谷照間:近年における百貨店の変容に関する研究
中澤彩衣:曲面を持つ木質構造建築物に関する研究
馬淵渚:新型コロナウイルス感染防止対策における飲食店の什器や座席の変化に関する研究─北千住駅周辺の飲食店を対象として─
望月渉:色の変化が人の体感時間に及ぼす影響に関する研究-VR空間と現実空間を対象としてー

2020年度
(修士論文)
池田開:深層学習を用いた建物通風の気流予測に関する研究-東京電機大学千住キャンパス千住東書庫棟を例として-
(卒業研究)
青木優輝:仮想空間におけるアバターの有無による運動の効果における違いに関する研究
池田瀬時:象設計集団の笠原小学校にみる風環境と設計手法の研究
岡本衛:VR技術を用いたLODの変化にともなう印象評価に関する研究
菊地優香:国立大学図書館におけるアクティブ・ラーニング・スペースの利用傾向に関する研究
久保田英寿:解体された建築部材のリユースに関する研究
熊谷駿弥:発注者・設計者・維持管理者の建築空間に対する意識の差異に関する研究─東京電機大学の屋上緑化空間を対象にして─
三部玲子:市街地の風環境におけるネスティング領域に関する研究─CFD解析と実測の比較を通して─
中尾洋祐:画像認識技術を利用した木取りに関する研究
藤田粋:RC造のPCa 化に関する研究
宮元竣也:平成27年関東・東北豪雨により被災した地域の水害対策の有効性に関する研究
吉川未来:木材の匂いが空間認識に与える影響に関する研究

2019年度
(卒業研究)
川原田健人:菊竹清訓の更新(とりかえ)論に関する研究─昭和館と江戸東京博物館を対象として─
河合龍星:地下鉄駅ホームにおける照度と色温度による空間の快適性についての研究
小林奈々恵:設計者の意図と利用者の興味の違いについての研究-新宿御苑フォトコンテストを事例として ー
齋藤貴広:東京都内の猫カフェからみる空間設計の基礎的研究
仲山千文:住宅地における方位による採光の影響に関する研究

2018年度
(卒業研究)
池田開:日本建築学会環境系・計画系論文集におけるモデルを用いた環境シミュレーションの現状に関する研究
齊藤篤哉 :システム天井の使用に関する研究―グリッドタイプの普及に伴うシステム天井の分析―
峰遼平:NPB 本拠地野球場とMLB本拠地野球場におけるボールパーク化に関する研究
柳沢優志:鎌倉のカフェファサードと空間印象評価に関する研究

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